今夏にメンフィス・デパイがFCバルセロナへ移籍できなかった要因が明らかになっている。
ジャーナリストであるオリオル・ドメネク氏によれば、デパイがバルサ加入に至らなかったのは、ラ・リーガが登録を認めなかったからだと『Onze』の中で明かしている。
その理由は、バルサが年俸の制限額を超えていたからというものであり、そのためにラ・リーガは登録を進められなかったようだ。
ラ・リーガのサラリーキャップ制は、クラブ全体の収入から選手、コーチ陣の年俸、移籍金の減価償却費、報奨金、代理人への手数料、下部組織などに使用できる額の限度を定めるものである。バルサはこれに抵触していたようだ。
ドメネクは、この判断の前に、バルサとオリンピック・リヨンは、2021年6月にリヨンとの契約が満了を迎えるデパイの移籍について完全合意していた説明している。バルサは、500万ユーロ(約6億2,000万円)+ボーナス1,000万ユーロ(約12億4,000万円)という金額でこのオペレーションは実現に向かっていた。
しかしながら、規則に触れたバルサは、ロナルド・クーマンの同胞デパイを獲得という要求に応えることができなかった。
しかし、両クラブは、このオペレーションが冬の移籍マーケットで有効になるように動き出している。
これに加えて、バルサは今夏の移籍マーケットでエリック・ガルシアの獲得に失敗している。マンチェスター・シティのディフェンダーの獲得交渉を進めていたが、バルサの1,000万ユーロ(約12億4,000万円)+ボーナス800万ユーロ(約10億円)というオファーに対して、マンCは、1,000万ユーロ+ボーナス1,000万ユーロを求めており、クラブ間での金銭的な部分での折り合いがつかなかった。
デパイ同様にガルシアも2021年6月に契約満了を控えており、そのタイミングであればクラブは移籍金を払うことなく同選手を獲得できる。マンCが現状でのバルサのオファーを断ったのに加え、クラブとの契約延長をガルシア本人が拒否していることから、この選択肢の可能性も十分にあると言える。
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