FCバルセロナの監督ロナルド・クーマンは、ジムナスティック・タラゴナ戦の前半と後半でメンバー11名を入れ替えた。前半はペドリとカルレス・アレニャが最も優れたパフォーマンスを披露し、後半はフレンキー・デ・ヨング、フランシスコ・トリンカオ、フィリペ・コウチーニョが優れたプレーを見せた。
50分にバイエルン・ミュンヘンから復帰したブラジル人がペナルティキックを決めて前半からのリードを2点差に広げ、最終的に3-1で勝利している。
ルイス・スアレスとアルトゥーロ・ビダルをベンチからも外したオランダ人監督は、プレシーズンにおける最初の試合で手応えを感じている。同指揮官は試合後、「前半より後半の方が良かった」と語っており、セカンドチームのプレーを評価している。
ジムナスティック戦後半のFCバルセロナ選手評価は以下の通り。
■GK
イニャキ・ペーニャ(5点)
『デビュー』
プレシーズンのツアーに過去2シーズン帯同していたがデビューは飾れていなかった。今回、クーマンのもとで初出場を果たし、落ち着いたパフォーマンスを披露している。足元でのボール捌きは秀逸。
■DF
ネルソン・セメド(6点)
『キャプテン』
4人のキャプテンが前半にプレーしたため、後半はセメドがキャプテンマークを巻いた。精力的にプレーしPKを誘発した。守備でのミスもないパフォーマンスを披露している。
ロナルド・アラウホ(6点)
『ポジショニング』
相手に攻撃を許す場面も少なく守備での役割は殆どなかった。優れたポジショニングを保ちチャンスの芽を摘んだ。
ホルヘ・クエンカ(6点)
『堅守』
バルサBでの相棒とセンターバックを担い、すべての穴を潰し、攻撃でも自身の力を試している。
ジュニオル・フィルポ(5点)
『コメディ』
果敢な攻撃参加で攻め上がるものの、2つ下のカテゴリーの相手にも正確な判断が出来ていない。守備では問題はなかったが自信が欠けている。
■MF
リキ・プッチ(8点)
『多様性』
リキの守備能力を疑う者もいるが、どのようにしてポジションを保つか理解しており、チームのために献身的なプレーも見せた。攻撃面では疑いの余地のない能力の高さを示している。存在感を発揮した。
フレンキー・デ・ヨング(8点)
『司令塔』
リキ・プッチとダブルピボーテを担った。まさかの“先発落ち”となったものの、クーマンから試合をコントロールする役割を与えられた。パスを散らしてチームのペースを作ったが、ハードワークが求めら体力が持たずに継続性を欠いた。
フランシスコ・トリンカオ(8点)
『傑出』
オートマチズムを学ぶ必要はあるものの、デビュー戦で傑出したクオリティで高いプレーを披露した。ウイングとしても優れた能力があるが、ピッチ中央に入ってきても相手の脅威となっている。
フィリペ・コウチーニョ(8点)
『復帰』
主役になりたいと考えており、クーマンによって与えられたチャンスを活かしている。背番号14を着けたブラジル人はPKを決め、フリーキックを蹴り、トップ下という1.5列目という最適なポジションでチャンスを創出している。
コンラッド・デ・ラ・フエンテ(7点)
『刺激的』
スピードと果敢なプレーで相手を剥がし、成功するために必要な能力を持っていることを示した。ボールを持った際は相手の脅威となり、コウチーニョのパスから決定的なチャンスを掴んだが、惜しくも決めきれなかった。
■FW
マルティン・ブライトバイト(6点)
『モチーベーション』
フレンドリーマッチだろうと常にベストな姿勢でピッチに立っている。ルイス・スアレスがいたら招集すらされない可能性もあるが、ストライカーがいない状況で自身の能力を示そうと全力を尽くした。
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